自己紹介と今の職業について
まずは簡単な自己紹介。
年齢は22歳で、性別は男、職業はバーを2店舗経営している。
バーの経営を始めたのは2年ほど前になるが、その理由は単純に経営者という肩書への憧れと好奇心からだ。
経営者といえど、お店には毎日顔を出すようにしているので当然お客様と接する機会は多くなる。
自分のイメージでは、お客様とお酒をたしなみ、世間話で盛り上がる中でマイナスな要素は何一つ見つからなかったが、これが実際に働きだすとそうはいかなかった。
やはりお酒を扱う仕事なだけあり、お客様が酔っぱらってしまう事はそう少ないわけではなく、その度に綺麗に対処するのに困ったものだ。
経営に関しての悩みは、正直、自分自身で解決できることの方が多い為、ここに書くほどの事ではないが、お客様への自分が抱く不満は数多くあるのが実情である。
ここでは、普段吐き出すことの出来ない接客業ならではのお客様に対しての不満や愚痴、正直な思いを書き出していきたいと思う。
お酒を飲んで周りに迷惑をかけるな
若い集団のお客様に良く見られる光景だ。
お酒のペースが上がり、徐々に酔っぱらい始めると、すぐに他のお客様につっかかってしまう。接触が原因となり最悪の場合喧嘩に発展してしまう。
お店側からすれば、正直こういったお客様はもはやお客様ではない。周りに迷惑をかける上に、その一日の雰囲気も一瞬にして悪く変えてしまう。しかもそういったお客様には自覚が足りない者が多すぎるのだ。
自分の意見が最優先であり、周りの意見や話を聞こうとしない。恐らく次の日になり事の重大さに気づいても、お酒を飲んでいたから等と言い訳をするのであろう。
どうしようもないお客様である。お店側として出入り禁止などの対処はするが、やはり喧嘩になってしまった以上、そういった噂はすぐに周りに伝わってしまう。
良いお客様の足並みはそれが原因で遠ざかり、もはやそこまでくるとお店側には直接的、間接的に迷惑がかかっていることになる。
いい歳して恥ずかしい話だが、そんなことにも気づいていないのであろう。
お酒を飲んで大きいことを語るな
これは一見誤解されてしまうかもしれない内容であるが、そうではない。
お酒を飲んで気分が良くなり、将来の夢や目標などを語り合うのは何一つ悪いことではないし、むしろそういった話は個人的にも好きな方である。
しかしそれをしていいのは、今自分が出来ることを必死でしている人間だけだと自分は思っている。
仕事上そういった話を聞くことは多いが、大半がろくに仕事をしていない、学生でありながら学校に出席していない等、ろくな人間が居ない。
そういうお客様に限って、お酒が入るとやれ将来は金持ちになるだ、今の自分がやりたいことはこれではないだと語りだす。
正直聞いていて恥ずかしく思う。
表面上は相槌はうつ、共感もするでお客様もさぞかし気持ちよさそうに話しているが、内心は笑いが止まらないのが本音である。
誤解しないで欲しいのは、そんな人間が全てではないということである。
これだけ多くの人と話していると、表面的な人間なのか、芯からしっかりとしている人なのかということはある程度感じ取れる。
しっかりした人の話はしっかりと聞くようにしているし、それだけで自分自身も勉強させてもらっているというのが事実だ。
お酒を飲んで飲まれるな
これは珍しくないパターンであり、迷惑行為の中で群を抜いて一番多い。
お酒を飲んで吐いてしまうというパターンである。
正直自分もお酒は強い方ではなく、最初のころは付き合いで飲みに連れて行ってもらうとお手洗いで吐いてしまう事もあった。
しかし、この迷惑行為というのは店内で吐いてしまう事を指す。
飲みすぎて吐いてしまう事は正直誰にでもあることだ。しかし、店内で吐いてしまうほど我を失った経験のある方は数少ないと思う。もし経験のある方はもう二度としないことをお勧めする。
お店側としてもそのイメージはつくし、他のお客様にも間違いなく吐いているイメージはついてしまう。お店は掃除したら綺麗になるが、イメージはどれだけ頑張っても変えるのは難しい。
自分のためにもこういった状況にはならないことをお勧めしたい。もし自分の家で同じことが起きたらどんな気持ちになるか考えたことはあるだろうか。お店だから良いという考えであるならば、もう二度と来店してほしくない。
数多くの不満の末、最後に言いたいこと
これまで数多く不満を漏らし、厳しい言い方になってしまった部分もあるが最後にひとつ言えることは、こんな職業でありながら辞めないその理由は、それ以上の魅力に包まれているということだ。
色々な人と出会い、色々なことを経験し、だからこそそれなりに不満をため込むこともある。しかし日々新しい出会いがあり、新しい発見があることも事実だ。だから自分はこれからもこの仕事を続けようと思えるし、不満を不満で終わらせることが出来ている。
素晴らしい職業である。
最後になるが、二つだけ不満をこぼして終わることにする。
まず一つは、2店舗経営してるからといって儲かっていると勘違いする人間が多すぎる。事実儲かっていたとしても、それを本人に言ってしまうのは失礼だという事に気づいた方が良いのだ。
そして二つ目、若くして経営をしているからといって若干足もとを見られることが多いのだが、勘違いしないでもらいたい。同じ年齢で同じ経験が果たしてその人に出来ただろうか。
自分の知らない世界を知っている人間には、年齢関係なく尊敬を送ることがその人への礼儀だということである。
これで不満は以上になるが、普段これだけのことを考えて仕事をしている自分を改めて誇らしく思う。
今日一日、明日一日もこれで頑張れるというものだ。
- キャバクラのバイトは人生経験に役に立ついい仕事だと思うよ