お菓子屋さんで働く本音

お菓子屋

お菓子屋さんで働く人にはブスもいる

私は現在28歳の女である。
今は小さな会社の事務をしているが、4年ほど前に2年間地元では有名の和洋菓子屋さんで販売員として働いていたことがある。そんな私の事を少しお話したいと思う。

まず、お客さんの前に立つ接客業であるお菓子屋さんだが、美人で細い人が多いと思っている人が多いと思う。実際美人な人は多い。同僚たちも若くて美人や可愛い子達が多かったのは事実だ。

やはり見た目がいい人に接客されたい気持ちは私もそうなのでよく分かる。しかし、私は何故受かったのかは分からないが、そこらへんによく居る太ったブスである。

そんな私に接客されるお客様も可哀そうだと思ったこともあるが、何とか二年間やり遂げることが出来ていた。

私は見た目がブスなうえに性格も短気である。短気な性格なのでお客様に苛ついてしまうことも多々あった。

他の人がそんなことで?と思うようなことでも私の中では消化しきれない出来事だったので、次に紹介していくことにする。

「袋頂戴!」と言うお客様

私がよくイライラしていたことは、必要以上にお店の資材を欲しがる客だ。
買った物の数より多い枚数のビニール袋を要求されたり、ケーキの数以上のフォークを要求して来たりする客がざらに居た。

絶対家で使うだろ、と心の中でよく思っていた。
全く悪気が無い客も居る。
「買い物袋忘れたからビニール袋ちょうだい!」とケーキなどを買ったついでに言ってくるのだ。

近頃のスーパーではビニール袋が有料なことが多く、うちの店では無料で付けていたのでこのような発言になるのだろうが、せめて用途は言わなくてもいいだろうと思っていた。

結局は上記のパターンでは要求通り多めに渡すのだが、一つだけ渡さない場合があった。それは、うちの店で買い物は一切しないけれど資材が欲しい。

こういう人がたまに居るのだ。
袋頂戴!」といきなり言われた日には笑顔も引きつってしまっていた。

優しい人なら渡すのかもしれないが、すぐイライラする私は一度も渡したことは無い。

大体の目安も無いお客様

和菓子や洋菓子を扱うお店で働いていたので、お使い物を購入しに来るお客様は多い。
自分用のお客様のほうが少ない日もある。
そんなお使い物を購入しに来るお客様に多いのが「何がいいと思う?」という店員に丸投げスタイルである。

これはお菓子屋さんだけに通じる話では無いかと思う。服屋やお花屋など様々な店で起こりうる話だ。こういった場合、店員も最善を尽くす。むしろこういった場合が一番店員の腕の見せ所だったりする。

お客様が「これを選んで良かった」と思ってもらえるかが大事で、私としてもやりがいのある仕事だった。だが、たまに何を聞いても「分からない」「何でもいい」「あなたが選んで」と、本当に何も考えていない人も居るのだ。

そういった方に当たり障りのないものを提案して購入してくれればまだ良いのだが、提案した物を否定されると本当に困ってしまう。

何を聞いても分からない、なのにこれはどうかと提案する「それはちょっと…」と言われる。

こうなると接客が一時間を超えることが多く、大変な作業になってしまう。

私としては、なんとなく好みを調べてくるとか、自分の好きなものにしてみるだとか、少しでも良いから考えてきてほしい!と接客しながら思っていた。

自分の都合を押し付けてくるお客様

どんな仕事でもそうだが基本的にはお客様は神様である。しかし、神様を勘違いしている人も多く、そういったお客様に当たると本当にイライラする。

私の働いていた店では、予約をする事が出来た。その予約で自由な事を言うお客様は多かった。

例えば「次の日の朝にお菓子が欲しい」と前日の夜に言って来たり(対応できる数ならいいのであるが、大体の人は大量注文しようとする)、予約の当日に「やっぱり他で買ったからいらない」と言うような、わがままなお客様が多かった。

そういうお客様は大体高圧的で、こちらが困ってしまう事を言うことが多く最終的に罵声を浴びさせられたりしたこともあった。

なるべくはお客様の希望に沿えるように対応はしていきたいと販売員は皆思っているが、どうしても難しいこともあるという事をお客様には理解して頂きたいと常に思っていた。

分かってもらえない時は本当にこちらも怒鳴りたくなり、抑えるので必死だったことを思い出す。

迷惑なお客様の特徴、良いお客様の特徴

私が短気なばかりに苛ついた客の話ばかりになってしまったが、実際には本当に素敵なお客様もたくさんいる。

「ありがとう」とお客様に感謝された事も沢山あり、「急がなくていいからね」などの優しい気遣いをしてもらった事もたくさんある。

二年間という長いようで短い期間を販売員として働いていて私なりに思ったことは、良いお客様には余裕がある、という事だ。

良いお客様は心にも時間にも余裕があるので簡単に怒ったりしないし、ギリギリの予定は立てないので販売員を急かしたりしないし無理な注文もしない。

逆に迷惑なお客様は心にも時間にも余裕がない
なので、早口で捲し立てるように話してみたり、ギリギリの注文をしてみたりしてしまうのだな、と思う。

また、心に余裕が無いために販売員の一挙一動にも苛ついて来るのでクレーマーにもなりかねない。

私もお客様を見て、自分の心に余裕が無いので苛ついていたんだ、と思う事がよくあり日々勉強だと思った二年間だった。

そういった意味では迷惑なお客様に対する対応も必要だったのだと思う。

「本音の窓」管理人からのコメント

今回のライターさんは自分のことをブスで短気と言っていて、本当に外見がブスなのかどうかは分かりませんが、記事を読んだ限りではそれほど短気ではないんじゃないかなと感じました。

変な客には誰もが不快に感じますし、対応中はストレスも溜まりますからね。

必要以上に袋を要求したり、商品を1つも買わずに袋を欲しがる人にはキッパリと突き放して良いと思います。

日本では、必要以上に客に丁寧に接する習慣がありますが、そのせいでつけあがる客が増えているのが現状です。

客と店員は対応な関係でありたいですね。

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