高級カフェにやってくるワガママな金持ち客の実態

人としてのモラルって一体なんだ?

現在50代(男)で都内の某高級カフェで働いています。
私の仕事は裏方ですので厨房にこもりっきりですが、ランチタイムが終わるとデシャップを任されることが多いので、ホールスタッフとのやり取りの中にいろんなドラマを見ることができます。

今流行りのオープンキッチンではないのが残念ですが、それでもいろんなお客様がいるのは毎日伝わってきます。何しろオープンから結構お客様が入る店ですので、忙しいからこそ起こるアクシデントもあれば、ちょっと引いちゃうようなお客様のエピソードも少なくありません。

お店のメニュー自体はかなり高めの設定で、コーヒー一杯で1,000円以上取りますからお金がない人には敷居が高くて、働き始めた当初はさすがに変なお客様はそんなにいないだろうと思っていました。

でもそれは勝手なイメージに過ぎず、モラルって一体何なんだろう?と呆れることも多く経験することになりました。さすがにもう慣れはしましたが、大人としてどうなの?と言いたくなることは今だによくあります。

あなたの時間の感覚って。。。

最近増えてきてるのが時間に対してとてもせっかちなお客様、これって特に週末や長い連休が入ると激増します。

言い換えれば普段の顧客があまり来なくて一見さんが多い日だからとも言えるのですが、まあ知らないから言えるのか、他でどんな接客されているんだろうと聞いてみたくなるほどせっかちなのです。

ランチどきになると多くのお客様が来店、ハヤシライスやサンドイッチ、オムライス、スパゲッティなんて基本メニューはもちろんのこと、人気は専属パティシエが作る本格的なアシェットデセールで簡単に言えば皿盛りの豪華なデザート類です。

次から次へとオーダーが入り100人以上は入る店内があっという間に満席になったりするのです。厨房のスタッフは私を含めて常時5人、そしてヘルプのアルバイトが若干名、フルに動き回って何とかこなしていきます。

溜まる時だと10枚ぐらいのオーダーが並ぶのですが、そんな状況で来たオーダーに催促の声が掛かります。

「サンドイッチあと何分ぐらいですか?」
ホールスタッフからです。

伝票見ればオーダーから5分経過え?5分?
これ暇なときでも無理な時間、しかも混雑時に途中で入ってる伝票ですから普通に考えても不可能なのです。ここはファーストフード店じゃない!そんな風に言いたくなる瞬間ですが、まあ多いのですね、この手のわがままが。

まだまだいるせっかちなお客様

オーダーが遅いと思うお客様の催促、これはまあよくあるので諦めています。
そんなに早く出せるかよと思いつつも、困るのはホールのスタッフですから逆に彼らに同情するするのですが、もっと筋が通らないお客様もたまにいます。

そんなお客様は大体が以下のような手順です。
お店に入ってすぐ案内されればいいんですが忙しい時ですとちょっとだけ待たされます。
そして席が空き次第に案内されます。
その時点で仮に午後の1時としましょう。
席に着いてオーダー、ランチどきはセットメニューが多いのです。
サラダやスープが運ばれて、その数分後にメインのオーダーを出すという流れです。

さて忙しくて煽られている私たちですが、それでもいいタイミングで出してあげようと進行状況を見ながら時間を図ります。
そこでホールスタッフが小走りで何か伝えに来ます。
「このお客様のオーダーあと何分掛かりますか?」
はいはい催促ね。
「このあと1時半に約束があるらしくてそれまでにお店でなきゃいけないらしいんです。」

これどう思いますか?
オーダーが入ってその進行の途中で言う言葉でしょうか?
入る時にまず掛かる時間を聞いて間に合わないならオーダーしない、それが筋ですね。
どうかしてます。

好き嫌いがあるのは仕方ないですが

値段が高い高級店、舌が肥えたお客様が多いのはわかります。
少なくとも普段から高い食事ばかりでしょうから、私たち一般庶民レベルではなかなか理解し難いものがあるのはやむを得ません。

夕方などは食事に行くための待ち合わせにもよく利用されますから、ランチタイムほどではないまでもそれなりに結構混雑します。そんな時によくあるのがデザートへのクレームです。

あまり食べ過ぎたくない、でも中途半端に時間があるからデザートを頼む、まあカフェですから単純にそれが目当てのお客様も多いですしそれが売りでもあるのですが、何しろわがままが多くて呆れます。

アシェットデセール

最近特に目立つのはアシェットデセールの一部を変更してくれと言うもの。ほとんどは好き嫌いで言ってるだけで、このパーツは食べられないから他の食材に変えてくれと言うものです。

例えばグレープフルーツがダメなのでいちごにしてくれとか、コストを超えない限りはできるだけ対応します。でもグレープフルーツといちご、いちごの方が高いから変更はできないとホールに言います。
「医者からグレープフルーツ止められてるみたいです。」

確かにそんな人もいるんでしょう、世の中には。
ならば他のメニューをお勧めして、そう言います。
しばらくしてキャンセル、ん〜スッキリしないですね。

疑いたくはないがちょっと行き過ぎだろう

これまでで一番印象に残っているのはある日のお客様です。
普段用意しているアシェットデセールは大体5種類、パフェやケーキの盛り合わせからアイスクリーム系のものなどです。どれも一応細心の注意を払って作っています。

高級店ですし、そうでなくても飲食業に携わる以上は異物混入というのはあってはならないのです。それでもどういう経緯かそんなミステイクが起こるのですが、そのお客様の場合はちょっと違っていました。

まず最初に通ったオーダーはアイスクリームのデザートでした。数分後ホールスタッフが慌てて戻ってきます。アイスの中に髪の毛らしき毛が。私たちは謝って作り直そうとしました。すると違うメニューに変えて欲しいと言われたのでと、パフェに変更。
了解してパフェを急いで作りました。

そして数分後またホールスタッフが持って帰ってきました。
また髪の毛。
ちょっと偶然にしてはどうなのかな?と思いました。
じゃあ作り直しますと言うと今度はケーキの盛り合わせにしてと。
これおかしくないですか?
普通なら同じものを作り直しさせるか、そうでなければキャンセルして店を出るでしょう。

クレームの度に違うオーダーになるのってどう考えても不自然、しかも私たちは全員ヘアキャップを着用しているのでそうそうは髪の毛が混入することは考えづらいのです。
仮に一度あったとしてもそれでさらに注意しますから、続けてと言うのは故意でない限りは流石にないと思うのです。
結局そのケーキの盛り合わせはお詫びとしてただにしましたが、マネージャーも怪訝な顔つきでため息ついてましたね。

管理人からのコメント

ディスカウントストアには低所得者や生活保護受給者たちによるクレームが多いと聞きますが、高級店にも一定数は変な客がいるんですね。

お金持ちになるとワガママな性格になりやすいのかもしれませんが、紳士的でいられるかワガママ客に変貌してしまうのかは、その人の心の持ちようだったり人生観なのでしょうね。

人の振り見て我が振り直せ

これを教訓に自分を戒めたいと思う内容でした。

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