キャバクラのバイトは人生経験に役に立ついい仕事だと思うよ

キャバ嬢

水商売を始めた理由

今年30代も半ばを迎えようとしている私も、今では結婚して働く主婦になった。実は、現在している仕事からは想像もつかないような仕事をしていた時期もある。

20代前半から30代手前の時期には水商売を5年以上続けていたのだ。働いていたのは都内にあった一般的なキャバクラ。私の場合は、夜はキャバクラに出勤はするけど、昼間はカフェで働いていた。私のように昼間は他のアルバイトだったりOLさんとして働く女の子もとても多かった記憶がある。

ただ働く理由やきっかけは女の子によって様々だった。当時一番多かったのが昼の仕事のお給料だけでは少し足りないからといったような理由だ。

少し足りないの理由も様々で、学校へ行く費用の貯金をしたい子や、同棲している彼氏の収入が少ないとか、自分の好きな洋服やバックが欲しいからとか、他にも昼の仕事が終わって家に帰ってもつまらなし暇だから来てるなんて子もいた。

私はというと当時はフリーター生活だったので月の収入を増やしたいというのがキャバクラに入店した理由だった。

キャバクラの面接には滅多に落ちたりしない

人生で初めてのキャバクラという仕事。
私の中でのイメージは「怖い場所」というのが強かったのもあって、面接の問い合わせの電話も、面接も初めての仕事も全てにものすごく緊張していた。

今思えば、キャバクラの店長さんやボーイさんは皆とても物腰が柔らかかった。けれど20代前半の私からすれば、その物腰の柔らかさが逆に怖くてキャバクラ勤務に慣れるまでは常に緊張していたものだ。

そんな緊張で固い私にも、お店の人達は気にかけてくれたし、わからない事があれば教えてくれた。キャバクラと聞いて多くの人は、華やかな世界で綺麗な女性がたくさんいると思うかもしれない。

けれど絶世の美女でないとしてもよっぽどでない限り面接には通るものだ。じゃあよっぽどとはなにか。それは面接で失礼な態度を取るとか記入しなくちゃいけない項目を埋められないとか身分証が無いとかである。

キャバクラはお客さんに気遣いをするサービス業でもあるから、挨拶や礼儀などの当たり前の事が出来ないと働くのは難しい。容姿以上に求められる部分かもしれない。

厄介で嫌われるお客さんの特徴

キャバクラに来るお客さんのイメージで多いのは酔っ払いの中年男性だと思う。
確かに間違ってはいない。

私が働いていた地域は、都内のオフィス街だったのもあってか30代~中年の人まで働く男性陣が多かった。スーツ姿のお客さんばかりだった。仕事の同僚と上司と、はたまた接待に使う為に来ていた人も多かった。

仕事関係の人と来ているお客さんのだいたいは、自分を見失うくらいまで酔っぱらう人は少ないので接客する女の子もストレスが少ない。

女の子に嫌われてしまう一番厄介なタイプが、日々のストレスを発散する為に一人で来てはキャバクラの女の子をいじめて楽しむ人だ。

だいたいのキャバクラでは1時間をワンセットとして料金設定がされている。もし、気にいった女の子がいれば追加料金を払う事で指名が出来る。

指名をしたい女の子を選んでもらう意味も含めて、キャバクラではワンセットの1時間のうちに女の子が何回か交代をするのだが、この手の厄介なお客さんの席では女の子は営業をする事は少ない。

一刻も早く席を変わりたいし、指名してくれて自分のお客さんになったとしても厄介なのは変わらないし、ただただストレスを抱える事になるからだ。

一番長く指名をしてくれたお客さんは今でも記憶に残っている

今でも記憶に残っているのが、キャバクラで5年以上働いたその期間ずっと私を指名をしてくれていた、ありがたい存在のお客さんの事だ。

その人は当時30代でIT関連の仕事をする独身男性だった。飲み歩くのが大好きだというその人は、他のキャバクラで飲んでから来てくれるなんて事もよくあった。

飲み慣れているからなのか飲み方もいつも綺麗だった。女の子が嫌がる様な事はしないし言わない。かといって物静かなタイプでもなく楽しみながら飲んでいくという人だった。

初めての同伴もアフターもその人だった。理由は勿論、安心感があったからだ。仕事やプライベートの愚痴を言う事も聞く事もあった。キャバクラで働いて一番良かったと思えるのは、働いていなければ出会うことも無かったような職業の人や年齢の人と会えた事だ。

自分よりも年上のしっかりした大人からは学ぶ事もとても多かった。それにキャバクラに来ているしっかりした大人の人はキャバクラの女の子をとても可愛がってくれるし優しく接してくれる。

ちなみにしっかりしていない大人の場合は、おさわり厳禁なキャバクラで何度もボーイに注意をされようが構わず女の子に触ってくるのだけど。

水商売にはベストな辞め時があると思う

一番長く指名して通ってくれていたお客さんに、ある時期に言われた事がある。

その時私は20代も後半になっていた頃。水商売の仕事にも慣れて割と楽しく働けていたのだけれど、お客さんはこんな事を言っていた。

水商売を良いタイミングで卒業できたら良いね」と。

お客さんは水商売には辞め時があって、その時期を逃してしまうとズルズル続けていく事になってしまうとも教えてくれた。飲み歩く事が大好きで色々なお店にも足を運ぶその人だったからこそ、色んな女の子を見てきたんだと思う。

個人的には水商売をしていて、自分には天職だと感じて、いずれは自分のお店を持ちたい夢があるような子なら辞め時を考える必要はないのかもしれない。

けれど水商売では仕事でお酒も飲むし、不規則な生活になってストレスなどで心身共に体を壊してしまう女の子はとても多い。

女性なら結婚や出産などの年齢を考えれば余計にタイミングを見つけて自分にとって良い時期に辞める事が大切な仕事でもある。

幸い私はお客さんのその助言もあって1年後に水商売を卒業した。20代の大半を水商売の仕事をして思うのは女性なら一度は水商売を経験するのも悪くないと思う。

ただお店選びと、水商売の辞め時はしっかりとする事をおススメする。

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