タバコの種類をはっきり言わない客
私は50代後半の女性で、去年まで近所のコンビニで週に2日アルバイトをしてた。
本業はフォトジャーナリストで、アルバイトをしたいと言ってコンビニに行った時に、私の経歴を見て、オーナーがびっくりしていた。でも、私はその時はとにかく近所で体を使って働いてみたいと思っていたのだ。
それで、制服を着て帽子をかぶってレジに立つのだが、名札には「研修中」という文字が書かれてあって、レジも慣れないので、なかなか早く打つことができなかった。
そんな時に、常連らしい初老の男性客がやってきて「2個!」と言うので、何のことだろう?と思って聞いたら、タバコだということで、私はタバコを吸わないので、銘柄がわからず、「何番ですか?」と聞いた。
すると胸ポケットからタバコの箱をチラッと見せるだけで言わないのだ。
これには頭にきた。
何となくこれだろうなと思ったタバコを差し出したら、それだったらしくて、タバコを2個買って帰ったのだった。
ファストフードは買わないでほしい
私が働いていたコンビニではファストフードを売っていて、それがとても面倒で、お客がショーケースの前でファストフードを眺めていると、心の中で「買うな、買うな」と思っていた。
ポテト類は30秒リフライしなければならないし、チキン類は電子レンジでチンしなければならないので、面倒臭かった。
それでも、買うお客は買うもので、アメリカンドッグとか「Xフライドポテト」などを注文するのだ。こうなると厨房にポテトを持って行って油の中に入れてタイマーを押す。
そして、アメリカンドッグは電子レンジで15秒チンする。それで、お金をもらって支払いを済ませて商品を渡すというような形だ。
私はファストフードをリフライしたり電子レンジでチンするのが嫌で仕方なくて、本当にうんざりしていた。
ファストフードをリフライした後で、油を切って、塩をかけて袋に入れるのだが、それを早くしなければならないので、忙しい時には本当に大変で、いよいよ嫌になった。
ランチタイムは戦場のような状態
朝9時から午後1時までのシフトの日には、12時台の波がやってくる。近所の工場で働いている人や、 JRの人たちがランチを買いにやってくるのだ。
それで、2人でレジをするのだけど、ほぼ全員お弁当を温めなければならないので、電子レンジがいっぱいになって、特に時間がかかるものも時々あって、レジの前に列ができると、ものすごくプレッシャーを感じた。
そういう長い列ができているときに限って、ファストフードを注文する人がいて、厨房に入らなくてはならず、タイマーが鳴ったらまた急いで厨房に入らなければならないので、ものすごく忙しいのだ。
カウンターにはお箸やフォークなどをあらかじめ多めに出しておいて、すぐに袋に入れられるようにしているのだけど、追いつかないくらいのお客がやってきて勝手なことを言って困らせられるのだ。
昼のラッシュアワーは本当に疲れて嫌だ。早朝は客がそれほどいなくて結構楽なのでいいと思っている。
納品の仕事は腰を悪くする
午後のシフトの時には午後1時から午後5時までの4時間の仕事になるのだが、午後3時に商品が届けられて、検品しながら陳列棚に並べなければならない。
それが面倒で、バーコードを読み取りながら棚に並べるのだが、その動作が立ったりしゃがんだりの繰り返しで腰が痛くなってしまう。
私はもともと腰痛持ちなので、立ったりしゃがんだりの動作は体にこたえるので、すごくするのが嫌だった。
それに、値段が書いてないものには、値段のシールを貼らなければならないので、ガチャンガチャンと値段のシールを貼らねばならない。
いつも動いていないといけなくて、じっとしていると叱られるので、タバコの補充をしたりしてお客がレジに来るのを待つ。
タバコの銘柄がわからないので、その数が多くて、うんざりしてしまって、タバコを見るのも嫌になった。タバコを買いに来る未成年もいて、年齢証明証の提示を求めるも、持ち合わせがないということで、断るのだ。
汚らしい客がやってきて話しかけてくる
40歳くらいの男性で、無精髭を生やして、汚らしい格好をした客らしき人物が毎日やってくる。
コピー機のお釣りの出るところをチェックしたりして、店内を2〜3周していくのが日課になっていて、その男から訳のわからないことを聞かれて仕事が中断されて困った。
近くに寄ってくると臭くて、いつシャワーを浴びたのだろう?と思った。
その男はサッカーくじが好きだということで、サッカーの話をしに私に話しかけるのだが、私はサッカーのことはさっぱりわからないので、わからないと言ったら諦めて出て行った。
お客なのであからさまに嫌な顔もできず、丁寧に接することが必要なので、難しかった。臭いのがすごく嫌だった。
多分、知能が遅れているのだろうと思うが、悪いことはしないし、今忙しいと言うと退散してくれるので、はっきりと「今、忙しい」と言って相手にしないようにしていた。
本当に色々な客が来るのがコンビニで、意地の悪そうな女の客もいて、愛想が悪かった。