高校の日本拳法部で活躍したこと

日本拳法部に入りたいから高校を選ぶ

私は30代後半の男性。現在は体調を崩し、無職である。精神病で入院し1年半寝たきりであったが、今ではリハビリに取り組んでいる。

しかし、こんな私にも輝いていた時がある。日本拳法部の団体の部で、全国優勝したことだ。

始まりは中学生のときの進路決定にある。当時の私の学業成績はまずまず優秀であった。上位5パーセントには、常時入っていた。けれども、せっかくの高校生活を勉強に費やすのはもったいないという思いがあったので、クラブ活動が盛んな高校を対象に絞り込んでいった。

私は中学生の時はバスケットボール部に入っていたのであるが、どうも団体競技は苦手なようだ。柔道では強い方だったので、格闘系が向いているかもしれないと思っていた。

とある高校の紹介が目に留まった。日本拳法で全国制覇した実績があるところだった。私もそんな輝かしい思いをしたいと、その高校を選び受験し合格した。

入部前と入部後のギャップ

日本拳法部に入る予定だったで、念のために練習を友達と見学することにした。2年生の先輩が懇切丁寧にルールや練習方法を教えてくれた。笑顔で接してくれて、指導も優しく、きめ細やかに教えてくれそうだったので、入部の書類を提出した。

しかし、見学の際の先輩の笑顔は偽物だった。しょっぱなから、腕立て・腹筋・背筋をできるまでやれ、と鬼のような顔で言う。それはそれで仕方がないのだが、限界まで来て、これ以上無理だと休んでいると、笑いながら殴り、蹴ってくる。

武道と言うと、礼儀正しいイメージがあったのだが、もちろん人によるのだが、悪ノリをする先輩がおり、それを周囲も止めなかったので、くじけそうになることもあった。

全国大会優勝の名門校であったのは、何年も前の話ということが理解できるような気がした。せっかく入ったのだから、強くなりたいという思いがある。しかし、人格を否定されるような態度は最後まで許すことができなかった。

そのような経験があったので、後輩には優しくするように心がけたつもりだ。

初段を同級生の中で初めてとった

そういった理不尽なしごきにもあったが、地獄のような夏の合宿もくぐりぬけ、初段への昇段試験を受けることができるようになった。武道で言う黒帯は尊敬の対象である。

同級生の中では、初めての試験だった。当然、不安でいっぱいだった。2年生、3年生も初めての試験で取れるとは思っていなく、リラックスして挑むようにとのアドバイスだった。

しかし、せっかく苦労して得た受験資格なのだから、なんとか結果を残し格好いい思いをしたい。死に物狂いでふたり連続で勝利し、同級生の中で最速で初段位を受け、黒帯を締めることができた。

誇らしい気持ちで一杯だったが、その後の練習で気になることがあった。先輩の当たりが強くなっているように感じたのだ。

日本拳法は防具を付けて、殴り、蹴り、投げ、関節を決めると一本を取れるのだが、先輩に一本を取る、または取られた場合でも、組手を続けようとするのだ。

普段なら怪我の防止のために考えられない事だった。

嫉妬と不甲斐なさが先輩にはあった

高校の日本拳法の世界において、全国制覇が何回もあったことは確かだが、ここ数年はふるわない時期が続いていた。その原因は、誰でもわかることだった。

練習に参加するかどうかは、個人で勝手に決めるのだ。普通は顧問が注意するべきところだが、自主性にまかせる気風があり、悪い意味で当人の主張を認めていた。

そういった雰囲気の中で、私や同級生の仲間が、毎日真摯に技を磨いている姿をみて面白くない気持ちがあったのだろう。先ほども書いたように、組手をやらないばかりか、反則行為をして衆目の前で、倒れさられるという屈辱もあった。

しかし、良い先輩やOBもいて、そんな私に「根性があるな」と褒めてくれたり、ジュースを奢ってくれたときの気持ちを忘れることはできない。なんとかして、この学校で全国制覇をしたいという気持ちを再確認した。

そして3年生になり、私たちが主力のチームができあがった。近年まれにみる、黒帯の多さの中から選出されたメンバーであったので、周りの期待も高まった。

いきなりの敗退。主将の一言で奮起し、栄冠を勝ち取る

高校の日本拳法の団体戦は、先鋒・次鋒・中堅・副将・大将がひとりづつ組手で対決し、勝ち数の多い方のチームが勝つという方式だ。

私は切り込み隊長役的なことが好きだったので、あまり人はやらないが、先鋒を希望し、今までの団体戦ではまずまずの活躍を見せて来た。以前の大会では、MVPを取ったこともある。

初戦になった。相手が強かっただけなのだが、あっさりと負けてしまった。その高校とは以前にも戦って勝ったことがあったのだが、今回は作戦を変えてきていた。先鋒に大将クラスを配置して、勢いをつけようとする方法だった。

なんとか、他のメンバーの活躍で勝利することができたが、私は不甲斐なさに座り込み落ち込んでいた。そこへ主将が話しかけてきた。

「監督が変えろというが、俺はお前を信じる。次もお前を出す」

奮起する思いがした。冷静になろうと思った。私の得意なところはステップを使った防御からのカウンターだったはずだ。緊張のために忘れていたのであろう。

ふっきれた私は強豪たちを倒し、チームのメンバーとともに全国大会優勝の栄冠をつかんだ。

そのような時期があったために、今は辛いことが多いが、なんとか当時の気力を取り戻したいと思っている。

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