モナーク7 8×42レビュー ※ 軽くて明るい双眼鏡を求め辿り着いた

野鳥観察への復活に必要だった双眼鏡の買い替え

かつて若い頃は900グラム以上ある重いポロプリズムタイプの双眼鏡を首から下げ、かなりアップダウンのきつい各地の野山を巡っては野鳥観察に親しんできた私。

ですが40代も後半になり若干体力が落ちてきた事、また仕事も営業から開発に異動し目を酷使する環境に変わった事により、それまでの活動を続ける自信が無くなってしまったのです。

その為、ここ3年間程は積極的に屋外のフィールドで野鳥の姿を追う事は無くなり、比較的自宅周囲で出来る趣味に絞って楽しんできたものでした。

ただ50歳を超えた最近になって、再び部署異動で自由時間が増えた事により、野鳥観察への意欲が復活し、今度は身体に負担なく長く楽しめるよう工夫しようという思いを持ったのです。

そこで重要だったのはやはり双眼鏡の買い替え。従来使っていたタイプは首から下げるには余りに重く肩や腕に負担を掛けてしまい、なおかつ頻繁に視野がブレて観察し難いものでした。

また10倍という高倍率ゆえに視野が暗く、夕刻や曇天といった薄暮状態において、視力が衰えた私の目にはかなりきついものだったのです。

次なる双眼鏡に必須だった条件とは?

そういったデメリットを頭の中でまとめてみると、次に私が選ぶべき双眼鏡に必要な特性がはっきりと浮かんできます。

第一にその軽さ。半日使い倒しても首や肩が凝らず、なおかつ支える腕が震えなくて済む為にもなるべく600グラム台以下の重量のもの。

その重量帯のモデルは各メーカ―共に私の求める8倍、つまり8×40(対物レンズ直径)のダハプリズムモデルが主力となっており、大変選び易かったのです。

第二に挙げられるのは視野の明るさで、以前のモデルは少々無理をした10倍ゆえに視野が暗く、特に夕方の観察時では野鳥の特徴が分かり辛い上に簡単に視野から外れてしまい、姿を追うのが大変だった経験があったのです。

特に今回は早朝や夕刻・夜間にかけての光量が条件下でフクロウの仲間を観察してみたいという思いが強く、その為にも暗く混み混みした森林下でも軽量ゆえに携帯性に優れ、また視野も明るく姿を追跡し易いという、若干倍率が低くて明るめな8×40程度のモデルを目標に探す事となったのでした。

もちろん衰えた目に対しても優しいという条件も忘れませんでした。

候補は最終的に同じメーカーモデルのグレード違いに

早速、価格・口コミサイトを参照し検索してみたところ、私が求める条件にピッタリなモデルが幾つか見つかり、その中でも候補に絞ったのは他ユーザーからの評判も高く値段も比較的リーズナブルな3つ。

ニコンのモナーク5:8×42と同モナーク7:8×42、

MONARCH 5 8x42

そしてコーワのBD42×8XDプロミナーでした。

コーワ BD42-8XD PROMINAR

いずれも軽量が特徴のダハプリズムモデルですが、これらの中でも若干軽く、また普段から一眼レフで親しみ高い信頼を置いていたニコンのモナークシリーズの2モデルに絞り込み、比較検討する事となりました。

モナーク5と7との違いはグレードの他にアイレリーフの長さを始め細かな部分が幾つもあるのですが、その中でも私が決め手とした最大のポイントは視野の広さ。同じ8×42においてモナーク5の実視界が6.3度しか無いのに対し、モナーク7では8度も確保されており、これなら観察対象の発見や追跡もより楽になると判断。

グレードアップによる他の細かな優位性も加味して、最終的にモナーク7:8×42をチョイスし購入したのでした。

MONARCH 5 8x42 Amazonで購入
楽天市場で購入

最安を優先し早目の購入から実用へ

価格サイトでその当時最安値を提示していたのは、とあるネット通販ショップ。

値段は42,760円で、ポータルサイトを通さない直接購入にも関わらずかなりお得だったものの、既に在庫数少数との事で急ぎ注文。果たして在庫有りとの事で、無事に手元にモナーク7:8×42が届いたのでした。

早速手に取ってみたのですが、これまで使ってきたポロプリズムモデルと比べ驚く程に軽く手にも良く馴染みます。一気に250グラム以上軽くなったのだから当然と言えば当然なのですが、それだけでも上半身の負担が大きく軽減し、大変有難い事なのです。

次の休日の夕方にかけては早速近くのフィールドに持ち出し、周囲の風景や野鳥を観察。視野も大変明るくコントラストも十分な上、倍率を8倍に抑えた為に動き回る野鳥の姿もかなり追い易く、使い勝手の大幅な向上を実感する事が出来ました。

10数メートル離れたトビやカラスの黒く丸い目もブレや滲みの無いクリアな画像で鮮明に捉える事が出来、それが最初に最も感動した瞬間でもありました。

目立ち易い欠点はあるものの十分過ぎる程に満足

他にも実感出来るメリットはあります。

内部に窒素ガスを充てんしている事により、朝夕の湿度の高い環境下でも視野が全く曇らず、快適に観察が出来るのが一つ。また対物レンズキャップが左右独立している上に本体から外れないようにストッパーが施されており、紛失する心配が全く無いのです。

ただ、対物レンズの径が40ミリ以上あるとさすがに野鳥観察以外の目的では少々嵩張り、またすれ違う人にもジロジロ見られるケースもある等かなり目立つのは致し方ありません。

ただそれだけの視野と明るさが確保されているという証でもあり、快適に利用出来るのは確か。先日の夕刻にはついに念願であったフクロウの雄雌鳴き交わしの様子をはっきり観察する事が出来、大きな感動を得る事が出来ました。

完全に光源を失う暗闇での観察は当然無理なものの、他の双眼鏡ではかなり厳しい、朝夕の暗い時間帯におけるフクロウやワシタカといったデリケートな猛禽観察に対し、このモナーク7:8×42が今後とも大きな威力を発揮してくれるのは間違いありません。

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