ケーキ屋に太ったお客さん来店。その時とった店員の行動とは?

太ったお客さんが買いに来た時

太ったお客さんがケーキを買いに来た時、まず最初に「自分で食べるのかな」と考えてしまいます。

ケーキの箱詰め

もちろんそればかりではないはずなのに、完全にお客さんの見た目で甘いものが食べたくなってしかたないんだろうと決めつけてしまうんですよね。

そこで「おつかいものなんですが」と声をかけられるとなぜかちょっとがっかりしたり、「おつかいものでケーキを持っていけば一緒に食べられるしね!」なんて意地悪なことを思ってみたり。

中には恥ずかしそうに選ぶ方もいるんです。やはり私のように感じる人がいるのを嫌って警戒しているのでしょうか。

そんな時は気にしていないというフリをしてさりげなく待つようにしていました。

そういえば、よく買いに来るお客さんの中にとっても太った方がいました。

その方の場合は「ケーキ食べたくなったからまた来ちゃった!」なんて堂々と宣言するので気持ちがよかったですね。

私も「そうですよね。甘いものって我慢できないですよね!」とお話しするのが楽しくてノリノリでした。

どのお客さんも太っているからって恥ずかしがらず、こんな風に楽しそうに買いに来てくれたらいいのになぁとずっと感じていました。

ケーキってお祝いの席で登場するハッピーなものですからね。

ちょっとケチだなと思う時

ケーキ屋でアルバイトをしている時、ケーキではなくシュークリームやエクレアをおつかいものとしてたくさん買うお客さんも珍しくはなかったのですが、「ケーキ屋なんだからケーキ買わないの?もしかして少しでも安い方がいいのかな?」なんて感じることもありました。

実際にシュークリームやエクレアはケーキと比べてかなり安いんです。そのせいで相手に失礼だからケーキがいいというお客さんも実際にいました。

まぁ、シュークリームやエクレアは万人受けしやすく人気商品なんですけどね。

他にケチだなと思う時は小物ケーキでお誕生日プレートをつけてと注文された時です。

その判定はろうそくの本数にもよります。少ない本数なら「まだお子さんが小さいからデコレーションケーキは必要ないのかな」と思うのですが、本数が多かったりすると祝ってもらう人がちょっとかわいそうに感じてしまうこともあります。

小さいケーキにたくさんのろうそくを立てると穴だらけになってしまいますし…。

特にお父さんとかパパという文字をプレートに書いて欲しいと言われた時には勝手に切なくなりましたね。

「お父さんだからって手抜き?!」と思ってしまうのは自分もそういう経験があったからだと思います。

あと1個買ってください!こっちのケーキにしてください!と思う時

小物ケーキをいくつか買うお客さんが大半なのですが、「あと1個買ってくれたら箱にぴったり納まるのに!」とか、「そのケーキじゃなくてこっちのケーキを選んでくれたらバランスが取れるのに!」と誘導したくなる時があります。

ケーキの箱は何種類かあるんですが、どの数にもぴったり合うというのは無理な話で、隙間ができると紙などで仕切りを作ったりして埋めるんです。

そうすると中のケーキはとりあえず動かなくなるんですが、箱の持ち手を持った時にバランスが悪くて手渡す時にちょっと気持ちが悪いんですよね。

ちゃんと平衡に持ってもらえるように工夫してもどうにもならない時もあって…。

そのため、親しいお客さんやさんざん迷っているお客さんには「このケーキの方が箱にぴったり納まりますよ」「あと1個あれば気持ちよく箱に入りますよ」などとアドバイスすることもありました。

もちろん断られるならそれでいいんです。ただ、「本当だ!助かるわ!」と言ってくれるお客さんも多くて、一緒に完璧な状態を作れたという喜びも感じられる瞬間がありました。

わたしもつい嬉しくて「見てください!ぴったりです!」なんて言ってしまうこともありました。

今思えば何とも勝手で無邪気な店員です。

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