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看護師が語る「死に際に見るその人の人生の縮図、生き様」

看護師が語る「死に際に見るその人の人生の縮図、生き様」

看護師と患者

人様の人生を覗き見ること

看護師になって早10数年が経とうとしています。

看護師というのは特殊な職業で、看護師になる前は仕事と言えば、医療行為やドクターの補佐的業務が中心と思っていました。

しかし、なってみて思うことは、もちろん医療行為やその手技の上手い下手も大切ですが、それと同じくらい大切なこと、求められていることは、患者さんの人生に寄り添うことです。

普通は、家族や長年の友達くらいにしか本音や人生を開けっぴろげに話すなんて、いい大人はしないと思いますが、看護師と患者様との間にはそのような本音を聞いてあげる、寄り添ってあげることも大事な仕事です。

医療の手技や知識は、勉強で何とかなる面がありますが、この「人様の人生を覗き込んで親身になること」は、看護師側のセンスに依るところが大きく、後からの勉学ではどうしようもないところがあります。

これは、こちらの看護師サイドがいかに実りの多い生活を送ってきたか、良いことばかりではなく苦労したり辛い思いをしてきたり、いろんな経験をしている方が患者様の心にも寄り添ってあげたり、患者様の苦痛をわかってあげられたり出来るのです。

ここが、看護業務の座学では得られない手腕の見せ所でもあります。このうまい下手によって時には患者様を怒らせたり、精神的な苦痛を和らげたりと看護自体もすごく変わってくるのです。

死に際の対応としての正解は?

患者様も多種多様なので、一概にこういうのが良いというスタイルはありません。

それは、人が今亡くなろうとしている時も同じです。

一般的には、死ぬときは妻、息子娘、孫など多くの人に見守られて逝きたいと思う人が多いかもしれません。

また、こちらもそのようなドラマのような死に際が良いんじゃないかとどこか決めつけているような人も多いのかもしれません。

しかし、良い死に際というのは、あくまでも患者様自身が決めることで、一番良いのは患者様が納得した形であるということです。

長年病院に勤めていると、天涯孤独である人というのも多く目にします。

その際に、この人は一人で死んでいくのだから可哀想だとか、この人が人生の最期に一人ぼっちなのは、今まで周りの人を大切にしてこなかったからに違いないなどと決めつけるのは、全く間違っていることなのです。

その患者様の人生を尊重し、生きざまを心から認めてあげること、紆余曲折あったかもしれない人生を受け止めてあげることで、もう一歩進んだ寄り添い方が出来るのです。

そうすることで、患者様からもまた違った本音を聞けることが出来ます。死に際に正解は無いということを、末期の患者様の看護を通して学ぶことができ、感謝しています。

医療行為を超えた心に残る看護

『病は気から』と昔から言われているのは、あながち間違ってもいないのを看護を通して実感するときが多いです。

看護師との信頼関係が壊れてしまうと、注射や採血なども必要以上に痛く感じるようです。

それで、患者様のほうも更に「あんた、下手くそやな、他の上手なもんと変わってくれ!」というようなことに展開したりします。

実際の手技の上手い下手も関係していますが、それと同じくらい精神的なものも関係していて、患者様とその看護師の信頼関係がうまくいっている場合は、実は痛みを感じるのも少なかったりします。気を許したスタッフには患者様の緊張もほぐれることも原因のひとつでしょう。

私は、看護師を続けていくにあたり、『心に残る看護』ということをとても大切にしています。

残念ながら回復せずに、亡くなっていく患者様には、あぁこの人にお任せして良かったと思いながら死に際を迎えてもらえるように。

退院できる患者様には、ここで入院して良かったな、またお世話になることの無いように退院したら健康管理に気をつけなくちゃと、思ってもらえればこんなに嬉しいことは無いと思っています。

看護業務は、短い期間でその人の人生や人となりを診させてもらう業務でもあるのだなと改めて思います。

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