高学歴って必要なの?大切なのはビジョン、コミュニケーション能力だろ?

必要なのは学歴よりビジョン

一昔前は男性なら高学歴高身長高収入の三高、要するに高学歴があってこそ一流企業にも入社できて、高収入にもつながる。女性も高学歴の方が将来有望な男性に出会えるので学歴は必要だといわれてきました。

実際、高学歴のほうが就職活動の際にも有利だとされましたし、人生のやり直しが今ほど簡単にできなかったので新卒で大企業、一流企業に就職したほうが人生安泰という考え方が主流でした

ところが時代も変わり、様々な価値観が生まれ、社会も変わりつつあります。これからの時代も学歴は必要なのでしょうか?現実問題として考えてみたいと思います。

過去の時代の学歴の有利性

昭和か平成にかけて、とにかく「いい大学に入ることはいい大人になる条件」という風に考えられてきたこともありました。

そして、難関大学に入学して大企業や官公庁で働くことで高収入を得て結婚というパターンが人生にとっていいことだという考え方が主流でした。

逆にいかに仕事ができる人間であっても、状況によってはこうした高学歴がないとなかなかチャンスに恵まれず、成功をすることが難しいということも実際にはあったことも確かです。

だからこそ、親も無理をしてでも小さなころから詰め込み型の学習塾に通わせて、それこそ詰め込み型の受験を成功させることに執着してきたわけです。しかし、時代とともにその考え方も変わってきます。

社会の変化、学歴の考え方の変化

高学歴でよい会社に入ることこそがエリートコース」。

今の時代、これを100パーセントよしとする考え方の人はかなり減ったのではないでしょうか。そして、社会そのものも大きく変わってきています。

これまでとは違い、ビジネスを進めるにあたっても、詰め込み型で学んだ能力よりも「想像力」「コミュニケーション能力」さらには様々な経験から学んだ適応能力を重視していく時代になってきたからです。

それは大企業であっても、中小企業であっても、グローバル企業であっても、ドメスティック企業であってもかわらない事実です。また、少子高齢化に伴い、大学全入時代に突入しようとしています。

もちろん、誰でも大学に入れる時代になったとはいえ、逆に難関大学への人気が集まり、さらに難易度も上がっていることは、これはこれで別に大きな問題といえるかもしれません。

そして、この背景から大学側もこれまでの詰め込み型の画一的な学生を入学させるだけではなく、私立大学を中心に一芸入試面談による選考など様々な学生を求めるようになっていることも確かです。

また、社会背景の変化として、このように難関大学から高学歴社会へということを望むのであれば、どうしても幼いころから子供に高等教育を施す必要があります。要するにお金がかかるわけです。

だからこそ、高収入、高学歴の家庭がそのまま子供にも高い教育を受けさせることができ、高学歴となるパターンが増えていることも注目すべき事実としてとらえておくべきかも知れません。

学歴がなくとも成功する事例

こうして、高学歴がすべてではないという社会の流れがでつつあります。では、高学歴に頼らない成功事例とはどんなパターンがあるのでしょうか。

今、ビジネスの世界でもスポーツの世界でも学歴がなくとも成功している方々がたくさんいます。いくつかの共通点を具体的にご紹介していきたいと思います。

まず、スポーツ業界

これはもちろん、幼いころから英才教育を施していくことはもちろん、成功者は誰もがしっかりしたビジョンをもっています。

子供のことからどんなスポーツで成功したい、自分自身はどうあるべきか、お金持ちになりたいなど。もちろん、どこでその才能や執念が実るかはそれぞれです。実際には開花しない場合もあります。

しかしながら、こうした思いを持っていない人間がまずスポーツで成功することはあり得ないでしょう。あくまでも強い思いやビジョンを持っていてこそ、成功するわけですから。

次にビジネスの世界

学歴がなくとも今は自分の腕一本でビジネスを成功させる方々がたくさんいるのはいうまでもありません。

それはオフィスを構えるような仕事だけに限りません。飲食業、サービス業、設備工事などその道の腕を磨き上げることによって、成功をする方々がたくさんいます。

また、さらに大きくしたいというときには投資を募る仕組みも過去に比べると非常に整っています。

そんなときに経営者の学歴を問うことがあるでしょうか。いえ、まず学歴など気にして投資することはないでしょう。ビジネス展開そのもの、そして、経営者の人間性というところです。

こうした事実を過去に翻ってみてみると日本も勃興期においては同じように学歴に頼らず、成功してきた方々がたくさんいることに気づかされます。

たとえば、パナソニック(旧松下電器産業株式会社)の創業者である松下幸之助などはその象徴といえるでしょう。自分自身は貧しい和歌山の生まれでありながら、大阪に丁稚奉公するにあたって商売を覚え、まさしく今でいうベンチャー精神で松下電器をおこしたわけです。

そして、彼の様々な成功は高学歴ではなかったからというところによります。

「自分自身が勉強できなかったので社会人になってしっかり勉強している。生涯勉強や」

「頭のいいこととはどういった意味が、それは学歴ではない、実践でいかされるノウハウこそが力である」

といようなコメントからうかがえるわけです。

同じように日本で成功したビジネスマンとしてホンダの創業者である本田宗一郎もそうですし、京セラやKDDIをつくってきた稲盛和夫さんも同じような位置づけにあります。

今の一般的な傾向もしかり、過去の成功したビジネスマンの考え方もしかり、とにかく共通しているのは高学歴はなくとも、しっかりしたビジョンや目標を持っていて、そこに向かって様々な取り組みを行う、そして卓越したコミュニケーション能力を持っているということです。

どうでしょうか。

スポーツ選手やビジネスマン関係なくこうした能力を持ってさえいれば、成功する確率は高くなるわけです。

主観的な考え方と客観的な考え方

とここまで、高学歴が社会で成功するための必須の条件ではないことを記載してきました。

しかし、実際に自分の子供が大学など行かず、高学歴など必要ないと言い出したらどうしますか?

主観的に親の立場としてこの問題に直面したら同じように考えることができるでしょうか。

正直言って、それこそ、自分自身の子供に卓越した何かをその時点で周囲が認めるレベルで持ち合わせていなければ、とりあえず大学だけは行っておけと言ってしまうのではないでしょうか。

仮に勉強以外でも卓越した何かを持っていても、大学だけは最低出ておけと言ってしまいませんか。

客観的に見た場合は高学歴など必要ないと言っていても、いざ、自分の子供となれば、そうはいかないものです。

それはやはり、まだまだなんといっても最低限、大学だけは出ておいたほうが何かの時に役に立つと考えているからにほかなりません。

学歴とは実際には何を指すのか?

では、学歴とは実際に何を指すのでしょうか。過去は有名国公立大学、難関私立大学を卒業することを濃い学歴と言っていたのかもしれません。

社会もその大学名こそが高学歴という風にとらえていました。しかし、今の高学歴とは、その大学で何を学んで、何を社会で役に立てることができるかという、より実践的なことに注目されてるわけです。

ですから、体育会系で部活動をまとめ上げ、苦しい時代を頑張りぬく力を鍛えた、または社会貢献活動の大切さを実際に経験しながら学んだ、または海外で活躍できる人間になるために実際に海外に留学したということが大事になってきます。

もちろん、企業に就職するにあたっても今はこうした経験こそが大事であり、人間としての成長、可能性、コミュニケーション能力が求められるようになっています。

冒頭でも記載しましたが詰め込み型で学んだ知識だけでは、社会で通用しないわけです。

こうした能力は、企業だけなく自分自身で何かを始めるときにも役立ちます。それはベンチャー企業であってもスポーツであっても。

だからこそ、こうした学生時代の活動こそを高学歴として考えることも必要なのではないでしょうか。

高学歴を実社会で生かすためにはどうあるべきか

高学歴を実社会で生かすためにはどうするのか。これこそが大きな問題です。

詰め込み型だけの知識だけでは全く今の時代には関係ないことは誰しもが認めるところです。それは企業でも自分自身でビジネスを展開していく場合でも、スポーツ、飲食業界などすべてにおいてです。

では、こうした高学歴を生かすためにはどうしたらいいのか。

とにかく自分自身の能力を認識し、何を補強したらよいのか、そして向かうべき姿になるには何が必要かをしっかり見つめることです。

高学歴を得るために過去から勉強してきたことがこの分析にはきっと役立つはずです。それが仮にグローバルマインドであれば、実際に海外に行ってみることもいいですし、プレゼン能力であれば、色々なところで自分自身の語る能力を磨いてみることもいいでしょう。

とにかく、自分が成長するため、自分自身の描くビジョンを実現するために何が必要かをしっかり自己分析してみること。これこそが大きなポイントになってきます。

必然的に実社会で必要になってくる能力はいくつかに集約されてきますので、学歴に合わせてセットで身に着けていけば、自分自身がどんな道に進もうともきっと役に立ってくれることになります。

学歴だけではない、自分の進化をしっかり考えて日々を過ごせばきっと何かが見えてくることでしょう。

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