男女平等は、もはや当たり前の世の中になっていますよね。
でも、最近はなんだか考え方が行きすぎている気がするんです。
女性、強すぎませんか?
女性の社会進出が当たり前になった世の中だからこそ、女性からの要望が増えたのでしょう。
けど、やっぱり男性と同じ位置に並ぼうとするのはちょっとずれている気がします。もしくは、男性にも女性と同じことを求めるのは、ちょっと違う気がしています。
女性は大変アピール
よくフェイスブックなんかを見ていると、小さな子供のいる主婦がいかに大変か、という動画をよく目にします。私を含め、同じ経験がある主婦たちは、そのあるあるネタに共感し、ちょっと感動すらしてしまいます。
そういった動画へのコメントや「いいね!」やシェアはかなりの数をカウントしていますよね。私も、あのような動画はいいと思いますし、否定するつもりは毛頭ありません。
しかし疑問なのは、逆に男性が外で働くのがどれだけ大変か、という動画はまず目にしません。もしそんな動画があったとしても女性からは「女性の方が大変なのよ!」と批判の声が出るかもしれませんね。
子育て中は孤立してしまいがちですから、この手の動画のおかげで、今まで見えてこなかったママの大変さが理解されることは大変にいいことだと私は思います。しかし、女性ばかりに注目するのではなく、男性の大変さももっと世に広めてあげてほしいものだな、と私は思うのです。
私の体験談
そんな私自身も、三人の子供を持つ母です。
確かに、女性は大変なんです。子育てはとても大変です。赤ちゃんの頃は、昼夜問わずに泣くし、ご飯だって温かいうちに食べられた記憶はありません。いつだって冷めていて、なんなら少し硬くなっていたりもします。
時も場所も構わずに泣く赤ちゃんの面倒をみながら、洗濯をし、洗い物をし、兄弟がいればその子達の面倒もみなければなりません。
コーヒーだって、ご飯を作りながら、そして洗濯をしながら、立って飲みます。常にいくつものことを同時進行しながら、いくつもアンテナを張って、毎日慌ただしい生活を送っています。
本当に世のお母さんたちはすごいです。
そして子供が少し大きくなり、久々の社会復帰も大変です。長いブランクがありますし、ずっと家にこもっていると、社会からたった一人取り残されたような孤独感もあります。
自信だってすっかり失っています。それでも希望を持って社会復帰をしても、保育園から「お熱があるので迎えに来てください」の電話が入ったり。しかも、入社日とか、ここぞというときに電話はやってくるんですよね。
しょっちゅう休むし、会社に電話もかかってくるので、会社の電話が鳴るたびにびくっとしてしまうほどです。会社にだって居づらくなります。
帰ってからも休みはありません。ひな鳥のようにお腹を空かせた子供たちにご飯を作ってあげなければなりません。お風呂だって早く入れないと、寝る時間が遅くなってしまいます。
ママはいつだって大忙し!寝ていても子供の夜泣きや寝返りのたびに起きてしまうんですから・・・。
そんなときは、確かに夫はいいな、と思ってしまうんですよね。
会社の休み時間にはきっちり時間分休めるし、
お昼だって毎日同じ時間に食べられる。
会社の電話がなるたびにビクビクすることもないでしょうし、
毎晩寝る前に
「どうか明日も元気に保育園に行ってくれますように・・」
なんて願うこともないでしょう。
保育園のお迎えの時間に合わせて仕事を切り上げて、慌ててお迎えに行くこともないですし、
仕事帰りに寄り道だってできます。
あぁ羨ましい。
大変なのはママだけ?
でも、本当にそうなのでしょうか。
我が家の話になってしまうのですが、30代半ばを過ぎた夫は、10年以上勤めた会社ではいろんな責任を負わされるようになりました。
何人も部下ができ、上司からも部下からもいろんなことを要求されるそうです。しかも、上司は現場をよく把握していないのに口ばかり出してくるし、部下は平気で「できません」と言ったり大きなミスを繰り返したり。
部下がミスを起こすたびに、何時間も残業をして始末書を書いています。パートのおばちゃんたちも、いつもわがままばかりを言うし、ここぞというときに急に「テーマパークに行ってきます!」と言って休んだりするので、とてもとても大変らしいです。
ぐったりして、へとへとで帰ってきても攻撃は続きます。
そうです、ラスボスはママの愚痴です。
赤ちゃんを育てているときは、夫が帰ってくるまで誰ともしゃべっていないという日もあります。ですからママは止まりません。
「今日子供がね、こんなことをしてね、とってもかわいかったけど、とっても大変だったの。あ、そうそう、それからね・・・」
男性だって、大変です。
私も、子供がまだ小さかった頃はこんなこともしょっちゅうありました。夫の帰りが待ち遠しかったです。
しかし最近の夫は、いつも疲れ切って具合悪そうな顔色をして帰ってきては、ベッドに直行してしまいます。いつか体を壊してしまうのではないかととても心配なんです。
朝も、「行きたくない。。」としばらく駄々をこねてから、這うようにして起き出して会社に向かっていきます。
こんな生活、私にはできません。到底できません。すぐに会社を辞めてしまいそうです。けれども夫は、家族の生活を守るために、歯を食いしばって頑張ってくれています。こんな様子を見て、少しでも「羨ましい」と思ってしまった自分が間違いだったと気付きます。
男性と女性それぞれの特性を見極めよう
このように、男性には男性の、そして女性には女性の特性があると思うのです。まさに、狩りをする男性と、周囲と協力して家を守る女性の特性ですよね。
夫に、私と同じ動き方をしてみろと言ってもできないと思います。子供の小さな変化に気付けるのは女性にしかない能力なんだそうです。子供の表情を見て、ほんの少しの微熱や、今日学校で嫌なことがあったのかなとか、何か企んでるな、などが分かるのは女性が得意なんだそうですね。ついでに男性のうそを見破るのも得意です。
逆も同じです。男性のように、上司からも部下やパートのおばちゃんからも責任を負わされれ、それでもじっと耐え、家ではラスボスが待っている。そんな日々が早朝から夜遅くまで毎日繰り返されるなんて、少なくても私には耐えられません。発狂してしまうかもしれません。
けれど、そうやって家庭は成り立っているのではないでしょうか。男性には男性のできることを、女性には女性のできることをして協力しあっていけばいいのではないかと私は思ってしまうのです。
なぜ男女はぶつかるのか
しかし、最近はそれが分からない女性が多い気がしてやみません。もちろん私も、昔のような男尊女卑は大反対です。
けれど、男性には男性にしかできないことがあると思うし、女性には女性にしかできないことがあると思うのですが、やたらと男女を一緒にしたがる傾向がありませんか?
男性に育児を頼んでも思うようにやってくれないとか、男性は仕事だけをしていればいいんだからいいよね、とか、男性にも育児休暇をとか。
私は男性の育児休暇自体は大賛成ですが、でもやはりお母さんはお母さんなんですよね。男性に任せるのはいいと思いますが、頼り過ぎてしまうから愚痴がでると思うのです。最初から、自分と同じようにやってもらおうと期待すること自体がなんだかおかしな話ですよね。
男性に頼むのであれば、一つ一つ順番に片付けてもらいましょう。女性のように、あれをしながらこれもやって、ついでにこっちも同時進行!ということは、男性には向いていません。
きちんと男性の特性を理解していると、自分と同じようにやってくれなくても「仕方がない」と許せると思いますよ。
男女は違う生き物だと思おう!
そういう私は、いっそのこと男と女は違う生き物だと思うようにしています。男の子三人を育てていて、よく「私ならそんなことしなかったな」ということが本当にたくさんあります。木があれば登り、棒があれば振り回す。怪我だって絶えません。
私は、いつも外で遊ぶようなとても元気のいい子供でした。けれども、怪我で病院へ行ったことは一度もありません。棒を振り回そうと思ったこともありません。木には・・・登りましたが。
それに、男の子は、大人になってもいつだって欲しいものは同じようなものの気がします。大人になっても、ゲームソフトやカードなど、子供の頃に欲しかったものを欲しがりますよね。
だから、男性はいつまでたっても少年のような輝きがあるんじゃないかな、なんて思ってしまいます。子供と遊ぶのが上手な男性が多いのも、きっと少年の心を忘れていないからだと私は思っています。
一方で、何時間も半径2メートル以内でお絵描きしたりお人形遊びをしたりおままごとができる女の子を、男の子から見たらおかしいと思うかもしれません。
それに女の子はいつだって大人です。欲しいものもどんどん変わります。同じ年齢の男の子たちが、毎日秘密基地作りに没頭している間に、女の子は恋バナをしています。
男の子たちが、大勢の前で喧嘩を繰り広げ、先生にこっぴどく叱られている間に、女の子たちは、表には出さない陰険なバトルがはじまっています。表に出ない分、先生や親が気付いた時には、すでに泥沼化していることも多々あります。
このように、生まれたときからもう脳の作りが違うんですよね。だったらもう、いっそのこと別の生き物だと思ってしまった方が楽ではありませんか?
犬と猫くらい違う生き物だと思うのです。
だから、男性も育児に協力することはとてもいいことだとは思いますが、得意不得意がありますから、できなくてもあまり攻めてはいけないと思うんですよね。
女性も、外で働くようになりましたが、待遇が悪いとか、子供を迎えにいくのはいつもママの仕事だなんて攻めたりせず、女性にしかできないことだと思って受け入れることが大事なのでは?と思ってしまいます。
もっと、お互いの特性を理解しあって、上手に得意分野を引き出しあってほしいものです。
男性は、褒めたりおだててあげないとダメになっちゃいますよ!