わたしも生理不順です
女性のカラダのサイクルって本当面倒くさいよね。生理周期が28日だとして、生理がだいたい一週間、そのあとはちょっと気分の良い日があって、排卵が来るとまただんだんとイライラしたり、眠くなったり胸が張ってきたり。
わたしの場合は生理不順で、初潮からこれまでで考えても、28日の周期通り来たことなんて、一年に一回あるかないかなんだよね。
長い時は3ヶ月位間が空いちゃったりして、婦人科でお薬もらったり、治療したこともある。
間が空いて来るときの経血は鮮血じゃなくて、褐色で古そう。形状もドロドロのレバーみたいだったり、固まっちゃって粉状になってたりする。
生理前になると胸がパンパンに張って、頭の中は常にストレスフルで、あることないこと、引きずり出してきて近くのひとに八つ当たりしちゃったり。
救いは、当たった相手がうまく受け流してくれることで、だから喧嘩にはならずに済んでるけど、お互い余裕ないときとか、普段だったらホントつまんないことだなって思うようなことで喧嘩になっちゃったりするよね。
それで、なんで生理ってこんなに面倒くさいんだろう、なんて嫌になることもあるよね。
だけどわたし最近思うのは、じゃあできることやってるのかなって、すこしでも軽くなるようにとか、メンタルが安定するように、日頃から心がけられることもあるんじゃないのかなって。
それでわたしは今、すこしずつやり始めてるんだ。すぐにはなんだって成果が出なくて当たり前だよね。でも、可能性のあることならやってみた方がいいって、わたしは思ったんだ。
人に優しくできるようになりたいっていうのもあるし、一番は、自分が楽に生きたいって思ったから。
だって、その方がハッピーじゃん。
冷えとり大作戦
わたしが婦人科に行くたびに言われたのが、「卵巣が硬いですね」ってこと。それが医学的にどういうことなのか、私にははっきり言ってわからない。でも、硬いって、強張ってるってこと? 冷えてるってことなんじゃないかなって思った。
冷えとりの本なんか読んでると、ほとんどの人が冷えてるんじゃないかって書いてある。わたしは少なくとも自分は冷えが溜まってるって自覚できてる。
なんでかっていうと、小さい頃からアイスが好きで毎日食べてたし、氷もおやつみたいに毎日何個もバリバリ食べてた。
それでお風呂は好きじゃないからカラスの行水だったし、カラダをあっためることなんて、考えたこともなかった。
それでやっぱり学生の頃は人よりも寒がって着込んでたし、体力も脂肪もない方だから、自分の中に発熱するものがほとんどなかった。それじゃ、あったまるハズもないよね。
わたしはまず3つのことを始めた。
- 温泉に入る
- 年中靴下を欠かさない
- 冷たい食べ物を控えて、お湯を飲むようにする
温泉は、毎日入るわけじゃない。温泉に入れない日は、家のお風呂にトウガラシエキス入りの入浴剤や、有名温泉の入浴剤、それらが切れてしまっているときや、肌荒れのひどいときには日本酒を入れたりして、ただのお湯よりも温まるように工夫している。
温泉に行けるときは、日に何度も入る。露天風呂からの眺めを見たり、消化にいいものを食べたり、すこし足を揉んでみたりして、ゆったりとした時間を過ごす。露天で半身浴をすると、すこしずつ長風呂にも耐えられるようになった。それでも、とってもいい強い温泉だと、まだまだ負けちゃって、すぐに湯あたりしちゃうんだけどね。
わたしはお風呂嫌いだったから、友だちと温泉なんて全然現実的じゃなかったんだけど、誘ってみると意外に気軽に来てくれる。みんな、社会に出ると疲れが溜まるんだね。
たまの休みに友だちとショッピングもいいけど、休みの日くらい喧騒から離れて、ゆったり過ごしたいのかもしれない。わたしは、それはそれで大切な時間なんじゃないかって思うんだ。
次は靴下。
真夏に外に出るときはサンダルを履きたいし、仕事柄ストッキングじゃないといけない人だっていっぱいいると思う。それでも、靴下を持っておくことはできると思うんだ。
お昼休憩の時とか、電車に乗っている間だけとか、すこしの時間でも、靴下を履くっていうのは大事なんだよ。あんまりキュッと足首の締まったのじゃなくて、最近は口のゆるゆるのがあるから、そういうのを使うと、血の巡りも悪くならないからいいんだって。
寝るときも、かならずどんなに薄くても、靴下を履くようにしているよ。足の裏から毒が出ていくんだって。毒っていうのは、老廃物とか、冷えそのもののことだよね。それが、靴下に吸収されていくんだって。
次は、冷たい食べ物を控えてお湯を飲むこと。
これはホントに重要。外に出るときはできるだけマグにお湯を入れていくようにしてる。最近はコンビニでも常温の水を売るようになってきたけど、お湯だけは買うことができない。すこし分けてくださいって言えばくれると思うけど、毎日のようにそんなことするの、恥ずかしいよね。
あたたかい飲み物も売ってるけど、それってなんだろう。コーヒーとか紅茶、お茶類が多いと思うけど、それでも裏側の内容表記を見たら、どんなものかわからないものがたくさん入ってると思うんだよね。それを毎日何回買うんだろう、どれだけの量がカラダの中に入るんだろうって思うと嫌になっちゃた。お湯って本当シンプルで、飲み続けてると、カラダが安心するのがわかる。
毎日のことだし、お仕事とか家事があるから、全部が全部できなくったっていい。でも、すこしずつやってみてほしいな。生理不順とか生理前症候群って、けっこう根深いものだったりするから、とても数ヶ月で改善するなんて思えないけど、でもまず、カラダが喜ぶことをやってみてほしい。
経皮毒を減らす
ケイヒドクって、聞いたことある?
わたしはなかった。
なかったけど、言われてみると納得した。
経皮毒を簡単に説明すると、普段使ってるものの中に入ってる有害物質が、皮膚を通して吸収される、その現象のことを言うんだって。
羊水からせっけんのにおいがする、ってどこかで聞いたことあるけど、それが本当か否かはわたしはまだ知らないんだけど、現代人がカラダに有毒な化学物質を取りすぎているっていうことは確かだと思うんだよね。アレルギーの子どもが増えたとか、花粉症の人が増えたっていうのは、そのせいなのかもしれないね。
それでね、体中のいろんなところから経皮毒は吸収されているんだけど、女性のカラダの中で一番経皮毒の吸収率の大きい場所ってどこだと思う?
実はそれが膣だって言われてるんだ。生理のとき、みんなナプキン使うよね。わたしも学校でそう教わったし、親も使ってたし、みんな使ってたし。
なにも考えずに薬局に行って、昼用とか夜用って書かれた生理用品を、大きさとかパッケージの柄を見て選んで、それをなにも考えずに使ってた。
でもそれって、なにでできてるんだろうって、あるとき思ったんだよね。経皮毒の影響を一番受けやすいデリケートな部分に、どうして化学の塊みたいなこの生理用品を毎日あてがっているんだろうって。
わたしは血の量が多くて、夜の間に漏らしてしまって朝起きたら布団を汚してたこともあるし、最初の数日は昼夜関係なく夜用をつけてないと落ち着かなかった。
それでも不安で、2枚をずらして使ってたこともある。それくらい、血の量が多かったし、それに伴って腹痛も激しくあった。
だけど、調べてみたら昔の人って、自分で経血のコントロールができたんだって。確かにそうだよね。今のような生理用品って、いつからあるんだろうって話だし、日本人が着物で生活してたころなんて、どう考えてもそんな便利なものはなかった。
それでも女性たちが生理のたびに着物を真っ赤にしてたかっていうと、そうじゃない。自分で経血を出したり止めたりできたから、トイレですべて流してしまって、あとは出さないようにしておくことができたんだって。ある意味、今の人はずっとお漏らししてるような状態なんだって。
それで、昔の人たちが使えていた筋肉をちゃんと鍛えましょうっていうことで、「布ナプキン」っていうのがあることを知った。
え、洗うの?って思うよね。
その通りです。
でも、生理って、本来とても大事な女性、生き物としてのサイクルだよね。その血をまるで汚いものみたいにして、くるくるっと丸めてポイ、で終わりにしてる方が、もしかしたら変なのかもしれないね。
わたしは nunoaっていうオーガニック布ナプキンの通販サイトで買って使ってみた。
パンティライナーみたいに、普段使いもできるから、突然の生理でも少しなら対応できるようになってるんだ。
もちろん、コントロールに慣れていない人向けに、大きなサイズとか分厚いものもある。初めてつけたとき、その布の心地よさ、あたたかさに感動した。
ナプキンが化学製品なのには気づいてたけど、そういえば、自分の穿いている下着だって、絹とか綿とか、自然のものでできてるかっていうとそうじゃない。カタカナの物質の掛け合わせでできてるものがほとんどだった。
初めての生理のときはドキドキして、血の量が減ってきた4日めあたりに、家にいる間だけ使ってみた。しばらくすると血が出てきて、でも下着を汚すことなく、布ナプキンはちゃんと、ナプキンの役割を果たしてくれた。
ちょうど、布ナプキンを使い始めて一年くらいになる。これまでどんなに病院に行ったり工夫しても年に7回以下しか生理が来なかった。だけど、昨年初めて、一年に8回生理が来た。この1回の差は、傍目には誤差のうちに見えるかもしれない。だけどわたしには大きな一歩だった。
今年2回めの生理が、つい最近終わった。気休めではなく、症状がかなり楽になったのを感じた。いつも4日目くらいまでは痛かったお腹が、今回は初日にほとんどピークを終えて、2日目はすこしカラダが怠かっただけ、3日目には腹痛も倦怠感もなくなっていた。
布ナプキンにすっかり慣れたわたしは、市販のナプキンの上に布ナプキンを被せて皮膚の接地面に化学製品がつかないように、など工夫して使うようになった。かといって、今でも一日外に出る日なんかは、布ナプキンの使えない日もある。でもそこは臨機応変でいいと思う。
できるときにする。気負わないことも、ストレスを溜めないために大切なことだと思うんだ。
わたしはまだ道半ばで、生理不順や生理前症候群を完全に克服できたわけじゃない。でも、一歩ずつ前に進んでいることを、一年ほどかけて実感してきた。
なんで私がこんなことをするのかというと、わたしの人生の中で、もっとも活発に動ける時期と、生理のある時期がほとんど重なってしまうからだ。
「わたし生理が重くて」と言って同情を買って、それで満足できるんだったらいいけど、わたしはそれよりも、生理中だって全力で物事に臨みたいし、いつだって楽しく明るく、笑って生活していたい。
そのために、毎日の生活に、カラダにいいものを取り入れるんだったら、カラダも喜ぶし、わたしも嬉しいし、周りの人達もたぶん、幸せ。
だからわたしは、生理に悩みのある女性に、まずできるだけやってみてほしいって思う。