お金にガツガツしてはいけない空気がいまだにある日本

お金

海外旅行をしたことがある人なら知っていることかもしれませんが、外国の人はお金に対して正直な反応を示していると思う。

お客さんにサービスするのもお金のため、働いているのもお金のため、小銭をちょろまかしたりぼったくったりするのもお金のため、ある意味お金に対してものすごく正直な反応。

でも日本でこんな態度をとっていると意地汚い、みっともない、なんて非難の目で見られるのがオチ。

でも、お金のために必死になることってそんなに悪いことなの?もともとお金が欲しいからお客様が喜んでくれるようなことをしはじめたんじゃないの?

目的が何であれ、サービスがよければお客さんにとってはいいとは思わないのかな。ものすごく不思議です。

多くの人はお金のために働いている

お金のために働くとよくない、なんていう人も中にはいる。それも事実ではあると思う。

でも、世の中でフルタイムで働いている人の一体どのくらいが自分の理想のために働いているんだろう。中には過剰労働で精神的に疲れてしまって精神科を受診しなければならなくなってしまった人だっている。

そんな人たちがお金のために働いていないと言いきれる人がどれくらいいるのだろう。自分を精神的にも肉体的にも追い詰めて働いている人は生活がかかっているから辞められない、家族を養わなければならないから辞められない、なんて人がほとんどのはず。結局それって「お金のため」に働いているってことにはならないのだろうか。

日本人はお金の話をするとあまりいい顔をされることがないけど、お金の話ってかなり重要で知らないことでお金に困ってしまっている人だっている。

でも職場であからさまに「もっと給料が欲しい」なんて言おうものなら周囲からはものすごく変な目で見られてしまう。でも皆本音ではもう少し給料が多ければ、なんて心のどこかでは思っているはず。それでもそういった本音をさらけ出せない社会ってどこか窮屈な気がしている。

お金がもっと欲しいというモチベーションが仕事を改善していく

海外へ行くと、ウェイター・ウェイトレスはチップで収入が変わったりすることがある。また、チップがそれほど重要じゃなくてもお客さんがサービスに満足したらお金を置いていけるようなチップ入れなんかもレジの近くにあったりする。

日本ではそんなことはまずないから、どんなに頑張って働いたとしても決まったお給料しかもらえないというのは本当に悲しい話です。

よく色々な会社で「顧客第一主義」なんていっているけど、それはお客さんのことを一番に考えることによってそのお客さんからどんどんサービスを利用してもらって会社の増収につながるってことだと思います。

それって言い換えれば「お金のため」じゃないのかなって思う。でも表向きは社是・社訓なんかに「お金のため」なんて記載したら大事になりそうだから「顧客第一主義」って言葉をすり替えているだけだと思う。

海外ではサービス業に従事する人はもっとお金に対して貪欲だったりする。お金のためっていうのがもう見るからにわかるケースもあるけど、それでも提供してくれるものがよければサービスの目的がなんであってもそれはそれで十分だと思っている。

お金をより稼ぐため」に貪欲にギラギラと努力して何が悪いんだろう。お金のためと思いながらもそれを全面に出してはいけないっていう暗黙の了解みたいなものって本当に社会全体からかかっている抑圧でしかないと思う。

お金は汚いものではない

お金は自分が相当と感じたものに対して交換する通貨であって、お金に必死になるのは悪いことではないです。お金に必死になってサービスを提供する人もいるけど、それはそれでアリだと考えなきゃ。

お金の話ばかりすると汚いだのという昔ながらの人もいるかもしれない。でも学校では肝心のお金に関する教育なんて全くしてこなかったし、周囲とお金に関して話をする機会さえも得られなければどこでお金のことを学べばいいんだろう。

自分の収入の範囲内に支出を抑えるという基本的なことは情報として知ってはいても実践できていない人は多いです。なぜかというと、あまりに多くの人がクレジットカードで支払いをすることに慣れてしまっているからです。

日本はまだまだ現金主義社会だけど、実際にカードの使用が普及している場所って自分が借金している感覚もなくどんどんお金をカードで使ってしまっている。

私の旦那の知り合いの奥さんは浪費家で、カードで何でもかんでも購入しちゃうものだから月々の収入の半分以上がカードの分割払いでなくなっている。

中には分かれた奥さんに支払う養育費が高すぎて自分の収入の範囲内じゃ生活できずに仕方なくクレジットカードで生活必需品を購入している人もいます。

話が少しそれましたが、チップが普及している場所ってチップによって働いている人のモチベーションがアップすることはよくある話。わずかなプラスアルファのお金を渡すことによってよりよいサービスが受けられるんだったらチップに必死になる労働者をガツガツしているなんて見下す必要はないと思う。

多くの人は生活のために働いているケースが多いんだから。

日々の生活のためにお金にガツガツするのは犯罪を起こさずに必死に働いているからであってお金に汚いなんてこととは全く違う。

お金にガツガツしていてもいいと思う

お金がほしい、と思うことは悪いことではないと思う。お金にガツガツして一体何が悪いんだろう。「みっともない」って言う人もいるかもしれないけど、生きていくためにお金にガツガツしていることの何がみっともないのか私には理解できない。

学生のアルバイトなんて別にコンビニで社会貢献したいからするわけじゃないでしょ。「自分の自由になるお金が欲しいから」でしょ。

働くことにやりがいを求めるのは全く悪くないこと。働くことはボケ防止にもなるだろうし、老化防止にもなる。それに働くことによって社会とつながっているという感覚を保つこともかなり重要。

でも「あと少しお金がもらえたら」と思ってサービスをよくしたり、自分の頭で考えてもっとプラスアルファのお金がもらえる仕組みを考えたりすることは最終的には人間的成長にもつながっていくはず。

人を騙して多くお金を得ようとするのは悪いことだけど、正当に自分のアイディアで今以上のお金が得られればそれはその人自信の成長です。

もっと多くの人がお金に対して正直な気持ちを出しながら働いてもいいのでは、と強く思います。お金は生きていくためには必要なものだし、お金の金額が自分の労働に対する対価である以上、金額に必死になることは汚いことでも悪いことでもないです。

自分の労働の対価に敏感になることは自分の労働に対して敏感になるということです。「もっとお金が欲しい」だからもっと今の仕事を頑張って改善させよう、そんな気持ちを持ち続けることは個人の成長にもつながります。

毎日自宅と会社の往復で変わることのない月給を決められた日にもらうよりは自分なりに仕事を工夫して少しでも上がった収入に一喜一憂するほうが毎日がずっと楽しくなるはずです。

収入アップはモチベーションアップであって、小銭を少しでも多くお客さんから得ようという気持ちは決して汚い気持ちではありません。

残念ながら日本ではチップ制度はないけれども、もう少し日本の社会の中でお金に対して素直に話ができる状況ができてきてもいいのではないでしょうか。

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